名古屋市名東区にある個別教授、個別指導塾

2017年11月26日

私の教育観 ~総論~

このページはブログの「私の教育観」を転記したものです。全部読むと長くなってしまいますので、スクロールして該当学年の分だけでも読んで頂けると幸いです。 

 

 

私は大学時代に法律学を学びました。

「法律学」と聞くと真っ先に連想されるのが「六法全書」であり、「法律の丸覚え」と思われる方もいるかもしれません。しかし、法律学は実は非常に論理的な学問なのです。

私は卒業論文作成のゼミに所属していた時に、「あぁ、勉強って楽しいんだ」と初めて気付きました。

私の教育の最終目標はこの「勉強する喜び、考えることの楽しさ」を知ってもらうことです。

しかし、その道のりは決して平坦ではないと思っています。

 

私は、勉強はスポーツに通じるものがあると思っています。

例えば、体操選手が大技を決めた時、その選手は大きな快感を味わうことでしょう。

しかし、その大技を決めるまでには、気の遠くなるような訓練と失敗が繰り返されます。

特に、基礎訓練は実に単調でつまらないものです。その過程で挫折をしてしまう人も多いかと思います。

 

勉強も同じです。特に中学生までの勉強は基礎訓練の連続です。

幸運にも自分が興味が持てる分野を発見できる人も少数存在しますが、基本的にはつまらないものです。

しかし、そこで挫折をしてしまっては、勉強の楽しさを発見することは出来ません。

 

以降、各論編でそれぞれのステージにおいての私の指導方針を記していきます。

興味を持たれた方はお付き合い下さい。

2017年11月30日

私の教育観 ~小学校中学年編~

各論編第一弾は小学校中学年(3~4年生)です。

「えっ、そんな小さな子が塾に行く必要なんてあるの?」と思われる方も多いかと思います。

私自身も「大きな問題がなければ必要ないし、計算力訓練や勉強習慣をつけたいならばそういった教室に通えば十分だ」と考えています。

 

しかし、もしも「うちの子は勉強の仕方を勘違いしているかも」と感じられることがあった場合は、一度ご相談ください。

 

例えば四年生になると桁の大きな数の計算をします。

62.4÷19 という計算をするとき、大人であれば「62は60に近くて19は20に近いから最初の商の数字は恐らく3だな」といった見当を付けるかと思います。

しかし、お子さんの中には何も考えずに1から順に入れて計算してしまう子もいます。

 

こういった場合、矯正するのは早ければ早い程良いです。

大人と同様、「染み込んでしまった悪癖を除去するのは大変」です。

このような些細なことで勉強嫌いになってしまうことは実に勿体無いことだと私は考えています。

 

 

 

 

2017年11月30日

私の教育観 ~小学校高学年(公立中学進学)編~

第二弾は小学校高学年編です。

最近は時代が変わってしまい、小学校高学年になると「中学入試組」と「公立中学校進学組」の二極化が進む傾向にありますが、今回は公立中学校に進学される方を主眼に書いていきます。

 

さて、昔から「五年生になると急に算数が難しくなる」とよく言われます。恐らくは「割合」と「抽象的な考え方」が出てくるからだと思われます。

これらはかなり手強いです。その最大の理由は「未だに言語能力が発展途上中の子供に教えるから」です。実際、個人的には大学入試指導よりもこの学年の指導の方が難易度は高いと考えています。

 

この学年に定型的な指導法はないと思っています。個を見て、それぞれの段階に合わせ、あくまでも上(中学進学後)を見据えながら指導していきます。

またこの時期は思春期に入っていくため、生徒さんに対する接し方も気を遣います。

それだけ重要な時期だともいえると考えています。

2017年11月30日

私の教育観 ~小学校高学年(中学受験)編~

さて、次は中学受験の生徒さんについてです。

私はアラフォー世代ですが、私が小学生の頃は中学入試といえばかなり特殊な香りがして、普通の家庭の子には関係のない世界でした(私の学区は100人位いましたが、私立に進学した子は一人だけでした)が、今やすっかり一般家庭にも浸透してきた中学入試です。

 

皆様はどのような動機で中学入試を決心されたのでしょうか。

「大学進学を見据えて」 「学区の中学校が荒れているから」 「高校入試をさせるのが可愛そうだから」・・・

様々な理由があると思います。

 

私は中学入試をされる方には「当初の動機を忘れないでいて欲しい」と思っています。

例えば大学進学を見据えている方であれば、無理をして(私はプロ野球投手の肩と同様に、あまりに酷使すると思考力は壊れてしまうと考えています)ワンランク上の中学に行かせるよりも、体力を温存して中学生の発達段階で鍛えた方が結果としては良い場合もあります。

とにかく、中学入試というものは(個人差は当然ありますが)小学生には過酷なものです。

 

私も中学入試の指導経験は当然あります。また、当塾の通塾のみで私立中学に進学された方もいます。

しかし、基本的には中学入試においては「大手さんに通いながら、当塾で補完していく」スタイルが好ましいと思っています。また、その特殊性から、基本的にはマンツーマン指導をお願いしています。

 

2017年11月30日

私の教育観 ~公立中学校編~

さて、いよいよ公立中学校編です。

公立中学生を対象とした塾や家庭教師派遣センターは物凄い数が乱立していて、新聞のチラシを見ると塾のチラシばかり、という状況です(私もたまに新聞広告やポスティングをしますが・・・)。

 

さて、これらの塾を大きく分けると①集団授業型、②個別指導型、に分かれると思います。

私が子供の頃はほとんどが集団授業型だったのですが、今は個別隆盛時代で、当塾も個別指導を行っています。

 

個別指導塾に関する誤解の一つとして「成績の良い子は集団授業塾に行って、成績の芳しくない子は個別指導塾に行く」というものがあります。しかし、これは半分は間違っています。

確かに、成績が芳しくない子は集団授業よりも補習型の個別指導塾に行った方が効率的です。しかし、成績優秀な子でも、個別指導が向いている子もいます。慎重な判断が必要だと思います。

 

個別指導の良い点は何と言っても先生との距離感だと思います。

学生アルバイトさんが指導している塾も「生徒との距離が近い」という意味では良い点も多いと思います。

ただ、この距離感は諸刃の剣です。下手をすると「馴れ合い」になってしまいます。

 

中学生の指導は本当に奥が深いです。私は「本当にその子に合った進学先の相談」と「高校生になってからスムーズにギアチェンジ出来るための指導」を特に心掛けています。

グループ指導を選択される方が多いですが、マンツーマンの方や、併用されている方も多いです。生徒さんの状況に合わせて臨機応変に対応します。

繰り返しますが、大切なのはまだまだ先です。

 

2017年12月12日

私の教育観 ~私立中学校編~

私立中学校に通われている方は、基本的には高校受験が無く、次の目標は大学進学になります。

したがって、指導方針としては高校生に準じることになります。

しかし、精神的な発達段階としては高校生と中学生では大きく異なるため、その辺りを考慮しながら指導を進めていきます。

2017年12月12日

私の教育観 ~高校生、推薦入試希望者編~

さて、高校生編です。

 

一昔前は大学入試といえば一般入試が当たり前で、推薦入試で進学するのは特殊なケースとされていましたが、今では推薦入試での大学進学が当たり前の時代になりました。

 

推薦入試での進学のメリットとしては①年内に進学先が決定するため、じっくりと進学準備が出来、精神的に追い込まれることがない②概して一般試験で進学するよりも偏差値が上の大学に進学することが出来る、等が挙げられます。

 

また、一言で推薦入試といっても、様々な形態が存在します。ほぼ確実に合格できる「指定校推薦入試」から、場合によっては学科試験も課せられ、一般入試の前哨戦に過ぎないような「公募制推薦入試」まで、本当に様々です。

 

しかし、どの試験にも共通していえることは、高校から出される「評定平均」が重要であることです。しかも、この評定平均は「一年生から三年生までの全ての平均」です。したがって「三年生になってから本気で頑張る」は通用しません。高校入試における内申書との大きな違いです。

 

当塾では、推薦入試での進学を希望する生徒さんには、毎回の定期試験ごとにベストを尽くせるように計画的に指導をしていきます。乱暴な言い方をすると「定期試験で得点が出来ればとりあえずオッケー」という考えのもと一般入試の生徒さんとは異なった解法で解説することもあります。

 

一年生から(定期試験前だけでも)真面目にこつこつ取り組めば、素晴らしい未来が待っているはずです。

 

 

 

2017年12月30日

私の教育観 ~高校生、一般入試希望者編~

一般入試希望者編です。

 

大学進学は多くの人が最初にする大きな人生の岐路です。

例えば進学する学部次第で就職先も大きく変わる可能性が高いです。

その選択を自分の自由意志で行えるのが一般入試だと思います。

また、日本の大学入試は概ね「得点だけ」で判断されます。賛否両論あるところでしょうが、これほど公平に判断される試験はなかなかありません。

そういった意味においては「戦い方を知る」ことができるのも一般入試のおおきなメリットだと思います。

 

大学入試において重要なことは「相手を知ること」です。

各大学の科目、配点、傾向はある程度固定されています。

まずは自分の第一志望を決め、それに合わせて第三志望位までの志望校を決めることが大切です。それは早ければ早い方がいいです。

そうすれば今の自分に足りないものが分かり、逆算で「今すべきこと」が見えてくるはずです。

 

当塾では一般入試希望者(特に志望校まで決まった方)は基本的にはマンツーマン形式で授業を行います。

入試におけるテクニック等だけではなく、「どの時期にどういった勉強をしていけばいいのか」等も助言していきます。

生徒さんと父兄の方と全てを共有しながら入試まで共に走っていく存在として、大学入試を支えていきます。

2017年12月30日

私の教育観 ~浪人生編~

浪人生編です。

 

少子化が進んだ今、大学入試の難易度は二分化されたと言っても過言ではありません。それが故に、今でも自分の希望を叶えるためには浪人という道を選択せざるを得ない方もいると思います。

 

浪人を決めたときに、多くの人が陥る錯誤があります。

それは「高校の煩わしい授業が無くなって、たっぷり時間があるんだから学力は大幅に上昇するはず!!」というものです。

しかし、そんなに上手くはいきません。私自身も浪人をした受験生でしたが、浪人して逆に偏差値は下がりました。

不思議な位に時間があっという間に過ぎていくのです。

 

浪人生活を送る場合、「大手予備校に所属するかどうか」をまず決めます。

大手予備校に所属すれば高校と同様の規則正しい生活が送れるといったメリットがあります。一方で、基本的に集団授業が行われるのでなかなか個々のニーズにあった授業ではなく、学力が伸びにくいといったデメリットもあります。

どちらが自分にとって良いかをよく考えて決める必要があります。

 

当塾では、私の失敗経験を活かしながら、浪人生には受験テクニック以上に勉強スケジュールの管理、不安の軽減を行います。

受験生と一緒に走っていくイメージです。

 

 

2017年12月30日

私の教育観 ~高卒認定編~

最後は高卒認定編です。

 

ページ内にもある通り、昔は「大検は難しい」と言われていましたが、実は非常に簡単な試験です。

私の経験上、全科目合格まで一年以上かかったケースはほとんどありません。

 

大切なのは「合格後どうするか」だと思います。

多くの方は更に専門学校や大学への進学を考えていると思います。

 

私は「夢は大きく持ってもいい」と考えています。

実際に一年未満で高卒認定とAO入試合格の両方を勝ち取った生徒さんもいました。

全ての可能性を排除せずに、かつしっかりと現実を踏まえながら生徒さんの未来を共に考えていく存在として、指導を行っていきます。

 

2017年12月30日

私の教育観 ~総括~

各段階についての私の考え方を書いてみました。もしも全部読んで頂けた方がいらっしゃったら、ありがとうございました。

 

予備校講師仲間で集まっているときに「全部一人で見るのは大変でしょ?例えば高校生とかに特化したら?」とよく言われます。

確かに今は「〇〇専門塾」といったものが流行っています。

しかし私は「子どもの成長は全体として見るべきものであって、一点ばかりを見てしまうと子どもを潰してしまう可能性すらある」と考えています。

 

私がアルバイト教師として某塾で教え始めてから21年が経過しましたが、今もまだまだ修行中の身であると思っています。

恐らくこの修行が終わることはないでしょう。生涯修行の精神で、これからも少しでも子どもの成長の手助けが出来たら、と考えています。