2020年11月11日
高校1年生の数学。
今日は高校1年生の数学についてです。
高校では理系を選択した場合Ⅰ Ⅱ Ⅲ A B と5冊もの教科書を履修します。
最近では中高一貫校が増加し、これらの学校は6年計画で授業を進めるため、遅くとも高校三年生の1学期には全ての教科書を終える傾向があります。
それに呼応する様にして、公立高校でも年内に数学Ⅰを終えて数学Ⅱの学習に入る高校が多くなってきました。
個人的には私はこの傾向は危ういと思っています。
高校数学の基礎を決定付けるのは数学Ⅰの「二次関数」です。この章には大学受験で有用となる考え方がたくさん詰まっています。
「鉄は熱いうちに叩け」という諺があります。進学校であればあるほど、二次関数履修中にこれらの考えを学ばせるべきなのです。
よく「数学は積み上げ教科だ」と言われます。全くその通りです。
正しく積み上げたものが急に崩れることはありません。
したがって「数学Ⅱになったら急に難しくなった」などという言葉は本来はあまり聞かれない筈なのですが、このような言葉が普通に聞かれます。
今年はコロナの関連で授業スタートが大幅に遅れました。
それでも、現地点で数学Ⅰが終了した、という声をよく聞きます。
ただでさえスピードオーバーをしているクルマが更にスピードを上げている様なものです。
「このままで大丈夫かな??」と疑問に思われた方は一度ご相談ください。
「通塾は難しいけど、自分の工程について一度しっかりと相談したい」なども受け付け致します。