名古屋市名東区にある個別教授、個別指導塾

2018年04月5日

新中学生を迎えられる方へ

先ずは中学校のご入学、おめでとうございます。

大きな期待と不安を抱えての新生活のスタートだと思います。

 

さて、不安面の大きなファクターの一つには「中学校の授業についていけるのだろうか?」といった類のものがあるのではないでしょうか?

そこで今回は中学校初期の勉強についてアドバイス出来たら、と思います。

 

「中学校の授業についていくためにはスタートは少しでも早い方がいい。だからどんどん先取り学習をしよう!」と考えられる父兄さんが非常に多いです。

また、各種学習塾の宣伝にも「先取りで差をつけよう!!」みたいなキャッチフレーズが多く見られます。

 

しかし、私はこの考え方にはあまり賛同しません。

確かに、非常に理解力のある生徒さんであれば、先取り学習をすることで知的好奇心が芽生え、どんどんプラスに働いていくこともあるでしょう。しかし、それは非常に稀なケースだと思います。

 

わたしが先取り学習にあまり賛同できない理由の一つとして「中学校の最初の進度は驚くほど遅く、現在はゴールデンウィークも有る為、実質的な授業のスタートはゴールデンウィーク明けになる」ということがあります。実際、一学期の中間テストでは英語を実施しない中学校も有ります。テストを作れる程の進度ではないからです。

そうなると、先取りした時期と学校で学習する時期のタイムラグが大きくなるので、かえって混乱を招いてしまう恐れすらあります。

 

また、中学校の勉強で躓く箇所は実は小学校の内容であることが多いのです。

数学を例にとると、「正の数・負の数」の基本的な考え方が理解できない生徒さんはほとんどいません。しかし、「整数なら解けるけど、分数になると急に解けなくなる」という生徒さんは非常に多いのです。

 

そう考えると、今からゴールデンウィーク辺りまでの時期は「これから中学の勉強を理解出来るようにするための基礎作りの時期」と考えて中学の学習に関連の深い場所を重点的に復習する方が先取り学習よりも遥かに効果的だとお分かり頂けると思います。

 

中学校は勉強だけをする場所ではありません。部活をしたり、友達と交流したり、ゲームをしたり(笑)と色々やることはあります。

有意義な時間を過ごして下さい。